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エコロジカル・ダイエット―生きのびるための食事法 人気ランキング : 284202位
定価 : ¥ 2,548
販売元 :角川書店
発売日 : 1992-05
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食、生き方に対する啓蒙書。食に対して疑問に思っているならまずは読むべきバイブルです。

本書は題名が『エコロジカル・ダイエット』となっており、一見ダイエット本のように思われますが、原題の直訳は、

『新しいアメリカのための食事:食の選択があなたの健康、幸福そして地球の未来の生命にどのような影響を与えるか』
(Diet for a New America: How Your Food Choices Affect Your Health, Happiness and the Future of Life on Earth)

です。

確かに内容は邦題のように地球環境にやさしい(エコロジカル)食事(ダイエット)も含まれますが、まず日本語で「ダイエット」というと痩せることを連想させるのでこの題名はあまり良くないと感じます。大まかな内容としては、肉や卵、乳製品を取ることがいかに健康や環境に良くないか、我々がいかに肉などの摂取が体にいいと思い込まされてきたかがとてもわかりやすく説明されています。

著者は31アイスクリーム創業者の御曹司であることがとても興味深いところです。彼は会社を継ぐことを期待されながらそれを拒否し、逆に本書の内容のように肉や乳製品をとることへの健康や環境への害を主張しています。実際創業者の一人である著者の叔父は毎日アイスクリームを食べていたこともあって早いうちにガンで亡くなったそうです。

本書の前半は動物たちがいかに感情をもった利口な生き物であるかが書かれており、本論は後半部から始まります。後半は肉食や乳製品、卵の摂取がいかに健康に良くないか、いかに環境に負荷をかけることであるかが説明されています。具体的に説明すると、家畜はまず狭いところにギュウギュウ詰めにされて飼育されているので、当然体に不調をきたしやすく大量の抗生物質が投与され、また成長促進のためにホルモン剤などが注射される。肉などを食べると、それらの化学薬品を人間が体内に取り込むことになるとともに、また動物が不快な環境で育ったことと殺されるときに発するネガティヴな影響(ホルモンなど)も同時に摂取してしまう。肉を取ることが人の攻撃性をあおるということが言われ、実際よく戦争をしている地域を見ると肉食が多いように思いますが、ジョン・ロビンスの説明を見ると確かにそうなるだろうなと納得できます。また肉食の量とガンの発生率の統計や逆に第二次世界大戦中に北欧では肉が食べられなかったことで国民が健康になった事例などが報告されており、こういった様々な医学的、社会的な統計からも肉食の害が説明されているのでとてもわかりやすくなっています。

また環境に対しては、現在、肉1kgを作るのに穀物11kgが必要とされるといわれますが、おおよそ一食分の肉で10人分の食をまかなえるそうです。これは地球全体が肉食をやめた場合、世界中で飢える人がなくなる分量だそうです。また家畜を育てるための大量の穀物を育てる必要がなくなるので、化学肥料や農薬を使って土壌を酷使する必要もなくなるという訳です。

本書を読むといかに私たちが小さい頃から「肉を食べると元気になる」、「牛乳を飲むと骨が強くなる、背が伸びる」などの謳い文句をすり込まれてきたかがよく分かります。戦後脱脂粉乳というものを日本国民は飲まされていたわけですが、あれなどは牛乳からクリームやバターの成分を抽出した後のカスで本来家畜にやるものだったそうです。あそこまではいかないにしても、日本がいままでにいかにアメリカの余剰穀物のはけ口としての役目を果たすために食事を肉食化の方向に誘導されてきたかということがよく分かります。

実際なぜ牛乳の消費量の一番多いアメリカで骨粗鬆症が多いのか、肉を大量に食べているアメリカ人の寿命が先進国の中で低く、以上にガンの罹患率が高いかなどを本書内でみせられると、私たちが商業ベースの情報をすり込まれてきたことがよく分かります。

そういった意味でこれは啓蒙書であり、実際私はこの本を読んで菜食に転向しました。たまに魚は食べますが、健康にはまったく支障はありません。というよりむしろ体も心も軽く爽快になりました。だいたい肉を毎日のようにたべるようになったのはここ7、80年ほどで、昔の日本人は穀物と野菜と魚が中心でした。その何千年かの間に培われてきた体にあった食べ物に戻ったので、体も楽になったということなのかもしれません。

また本書で述べられているように、一流のアスリートで敢えてタンパク質を植物からとる選手もいるそうなので、パワーをつけるなら肉という考えはスポーツをやるひとたちにとっても再考すべきテーマであるように思います。

著者の邦訳に『100歳まで元気に生きる! 』もありますが、どちらかというと『エコロジカル・ダイエット』の方が内容的に面白く、パワフルで、ためになります。是非ご一読ください。

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このページの情報は
2009年2月28日18時20分
時点のものです。

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